自然素材を使って健康と環境に配慮した住まいを設計して28年.....光設計のノウハウ満載ブログ
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カテゴリ:4限目(見直しの住居学)( 15 )
見直しの住居学15
自然の力を活かして、夏涼しく冬あたたかく暮らす工夫

発電を原発に依存しない社会を築くために
クリーンなエネルギーで自然を身近に感じる暮らしを...

福島原子力発電所でレベル7という大きな事故が起きてしまいました。原子力発電は電気をつくる過程で自然界に安全に廃棄できない物質もつくり出してしまいます。いちど事故を起こしてしまうと人間の力では簡単に制御できなくなり、暮らしや環境に甚大な影響を与えてしまいます。

原発は地震大国の日本にはふさわしくないと思います。原発に依存している発電の割合をこれからは段階的に少なくして、できるだけ原発に依存しない社会を築くためにも、自然エネルギーを有効に利用する住まいを考えるということが大切になると思います。

私たち日本人は江戸時代の昔から太陽や風、雨、緑などの自然と上手に付き合うことでエコな暮らしを実践してきました。
光設計が提案している「江戸Styleの家」はその江戸の知恵を今に活かして、クリーンな自然エネルギーを有効に使いながらエコで楽しい暮らしを目指しています。

例えば、
・自然に土に還る自然素材を使って家をつくる...
・太陽の光で発電をして電気に利用する...
・太陽の熱を利用して家中の給湯に利用する...
・雨水をタンクに溜めてトイレの流し水や庭の散水に利用する...
・地中熱を利用して夏は涼しく冬あたたかい家にする...
・風の通り道を計画して夏にエアコンの使用を少なくする...
・緑のカーテンをつくり、エアコンの使用を少なくして省エネの暮らしをする...
・薪ストーブ、地下空間などの余熱を利用する...
・井戸水を利用してトイレを流す...

など工夫次第で楽しく利用できる自然エネルギーはいろいろあります。

ソーラーシステムなどは元を取るのに何年もかかり、その間に設備が壊れてしまうので家計の助けにならないという人もいます。確かにその通りかも知れませんが、大切なのは太陽や雨、風、地中熱といった自然のエネルギーをもったいないという気持ちで有効に利用して行こうという姿勢なのです。エコロジーは家計の助けを考えるよりも、エコを楽しみながら長く続けることが大切なのです。

太陽光で電気を作れば晴れた日には何か嬉しい気分になります。雨水を使えば、雨の日も得をした気分になり雨の日が嫌な日ではなくなります。風力を使えば風の日も楽しくなります。自然から恵みを受けている、自然と共に生きていると思える価値観が大切なのです。

自然エネルギーの有効利用が身近になれば、個人の小さな力でもほんの少し地球環境を健康にすることができると思います。
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薪ストーブの余熱を床暖房に利用した住まいのシステム図
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太陽熱を給湯に利用した住宅のシステム図
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雨水をトイレの流し水と夏のクーリングに利用した住まいのシステム図
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地中熱を利用して夏涼しく冬あたたかく暮らす住まいのシステム図



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by kokyu-ie | 2011-05-24 09:59 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学14 町とのつながりも考えよう
地域に明るさを広げる向こう三軒両隣りの気持ちを大切に...。

近所づきあいを表す言葉に「向こう三軒両隣り」という言葉があります。両隣と通りをはさんだ向かいの3軒、計5軒とは「お互い様」の気持ちでお付き合いする、という昔ながらの考え方です。住まいをつくるときにはこのお互い様の気持ちを大切にしたいものです。

「塀をつくらず街にオープンに開いた住まい」を提案すると、それでは用心が悪いからブロック塀を2m程の高さでつくってほしいという人がいます。でもこれは逆です。防犯を考えて、塀を高くするのは安全にはつながりません。塀を乗り越えて侵入した泥棒は、塀の陰に身を潜めていれば、家の人が気付かない限り見つかりません。

それよりも、生け垣やネットフェンス、低い花壇などを塀代わりに、道行く人の眼も楽しませるようにオープンにした方が、かえって安全です。隣り近所の人の眼があるので、泥棒も侵入するのが難しく感じるはずです。生け垣やネットフェンスをお隣さん同士で計画すれば、昔ながらの「向こう三軒両隣り」の気持ちが現代に復活します。

通りに面した空間は門扉、郵便受け、植栽、カーポートなどの場になると同時に、住まいと街との接点になります。住む人にとっては自分の「私的な」庭であり、道路を行き来する人にとっては「視的な」庭になるわけです。街とのつながりを意識しながら、街の人が見て楽しむ空間を提供してあげるのだという心の余裕で、魅力的な前庭をつくってみませんか。前庭は住まいの内部でありながら、街の一部でもあると考え、街のひとを思わず立ち止まらせるようなデザインを考えるのも楽しいと思います。

町とのつながりを考える人が一人でも多くなれば、街はもっと優しく楽しく変化していくはずです。

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枕木と大小の白い石を敷き込んで町に開いたアプローチ。古い鋳物のポストもそのままの場所に残しています。

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雑木林を借景にして、町に開いた住まい。町ゆく人にも視的に楽しい空間を...。

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昔からあった枝垂れ桜を残しながら、緑の垣根も補修してそのまま使っています。門扉まわりの塀は以前のブロックの塀に珪藻土を塗って新しい住まいの雰囲気に合わせています。

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珪藻土でつくった植裁ポケット。小さな緑がアプローチの可愛いアクセントになっています。

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鍛鉄工芸家に依頼したオリジナルの門扉。子供たちをイメージした2羽の「しじゅうから」がとまっています。
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ギャラリーの看板。珪藻土、鍛鉄のサイン、緑化屋根で楽しいデザインにしています。

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2世帯住宅のポスト、表札をデザインした珪藻土の塀。植裁ポケットは小さめの鉢が入るようになっていますので季節に応じて花を変えて楽しめます。




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by kokyu-ie | 2010-09-24 10:38 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学13 古いものを生かそう
古いものに新しい場を与えて
家族の思い出を次世代に引き継ぐ

昔の民家が見直されています。民家情報のネットワークや民家を解体して希望地に再建する組織があり、梁や柱などの材料を1本単位で販売する古材専門店もあります。知人のアメリカ人の夫と日本人の妻の夫婦も古民家を購入して山梨県塩山市に住んでいます。外国の人に日本の古くて良いものを認める傾向が強いのはどうしてでしょうか。織物、やきもの、歌舞伎に相撲。外から見る方が、日本の良さが鮮明に感じられるのかも知れません。

1997年環境先進国ドイツにエコロジー住宅の視察に行った際、ドイツのエコロジー建築家ホルガー・ケーニッヒさんに「日本には江戸、明治、大正とエコロジーな暮らしの歴史があるのに、何故ドイツまで来るのですか。日本にこそエコロジーの原点があるのに」と言われたことを思い出します。本当にその通りだと今は考えています。

民家の再生といった大掛かりなことでなくても、家づくりに古いモノを生かす方法があります。今までの家を壊して建替えの場合、何かひとつでも、それまでの家にあった古いものを新しい住まいに使ってみましょう。高価なものや立派なものである必要はありません。家族にとって思い入れのあるものを新しい住まいに生かすことは、家族が過ごしてきた時間を次の世代に引き継ぐことでもあるのです。

古いものの生かし方はさまざま。床の間の小さな障子は新しい住まいの照明器具のカバーになったことがあります。仏壇の細工の細かい格子戸をそのまま利用して仏壇スペースを作ったり、屋根の鬼瓦をアプローチの飾りに使ったり。

大切なことは住まいの中で、きちんとした場所を与えることです。新しい住まいで、古いものは不思議な力を発し、世代を超えて住む人の心をつないでいきます。


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床の間の違い棚を新しい住まいの玄関の飾り棚に転用
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昔の家の書院の小障子を新しい住まいの階段の照明カバーとして転用
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蔵戸や引き出しの前板などを再利用したマンションの玄関リフォーム
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昔の住宅の欄間を組み込んだ引き戸。
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上の引き戸の欄間部分です。ガラスでサンドイッチしてホコリが入らないようにしています。
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塩山市「伝匠舎古材ギャラリー」で購入したクリの柱を大黒柱に使ったリビング
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繊細な仏壇の扉部分を再利用した作りつけの仏壇
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光設計がある建物のエントランスは鬼瓦が来客を迎えています。
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以前の古い住宅の屋根にあった鬼瓦にきちんとした場所を与えて生かしています。


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by kokyu-ie | 2010-05-09 15:06 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(4)
見直しの住居学(その1)
小さなエネルギーで暮らそう

自然の素材をできるだけ使った住まいの設計をしてきて20年になります。その間ずっと考え続けていることは、住宅の設備だけで快適な環境を得ようとするとどうしても過剰設備になるということです。

暖冷房エアコン、床暖房、暖まった空気を逃がさない熱交換型換気扇、室内空気を循環させるサーキュレーター、さらに加湿機に除湿機、空気清浄機、電気代がもったいないといって石油ファンヒーターやガスストーブなどを揃えた家もあります。

しかしちょっとした設計の工夫でエアコンなどの稼働時間も少なくすることができるというのが、できるだけ機械設備に頼らない住まいづくりを心かけてきた私の実感です。

そのヒントは昔の人達の暮らしの知恵にあります。私たちの祖先は自然環境に対抗することなく自然を愛でながら共に暮らしていた実績があります。寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりに、さまざまな工夫をして、ひとの方から環境に適応していたのです。

囲炉裏や火鉢の回りにあつまったり綿入れを羽織ったり、打ち水や風鈴、浴衣で涼しさを演出したりしていました。快適さに慣れ過ぎてしまった現代の私たちは、寒ければ寒いなりに、暑ければ暑いなりにという暮らし方はできないかも知れませんが、その考え方を取り入れた暮らしをすることはできると思います。

換気を例にとると、中庭や坪庭を計画したり、地面に近いところに通風のための地窓を設けたり、建具の上部に欄間をつけたり、引き戸やがらり戸を多用したり、床に通風用の小さな開口を開けたり。これらはみな昔の住まいによく見られる風を住まいに取り込むための手法なのです。

地球温暖化やオゾン層の破壊が問題となっているいま、昔の人の暮らしや住まいの知恵を参考にしながら、そのエッセンスを現代の住まいづくりにできるだけ活かすということはとても大切なことのように思っています。

とは言いながらエアコンや床暖房など便利な住宅設備がたくさんあるし、これからつくる住まいではそんな設備なしでは計画できないのも事実です。私の設計でも床暖房はかかせなくなっています。

でも住まいのつくり方や暮らしの知恵でそんな設備の稼働時間や稼働日数を少なくすることは可能です。

住宅の断熱などの性能面を強化してエネルギーを省くのも大切だが、昔の住まいに学びながらエネルギーそのものをできるだけ使わないで小さなエネルギーで暮らすということもこれからは大切なことと感じています。

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囲炉裏を備えた玄関小溜まりです。
気軽に近所の仲間とお茶飲み話ができます。
(埼玉県飯能市)
by kokyu-ie | 2009-07-01 15:49 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学(その2)
   中庭・坪庭のすすめ

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   練馬区の武田HOUSEの中庭。お引き渡し当日は東京には珍しい大雪だった。
   おかげで雪の中庭の風情を楽しみながらの引き渡しとなったが、
   帰りは電車が止まったり、足元が滑ったりで大変でした。



私たちの住む日本は、自然環境にとても恵まれているといえます。春夏秋冬という季節にも恵まれています。「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉のとおり、他の地球上の国々と比較したら、それはそれは暮らしやすい環境であると思います。暑くもあり、寒くもあり、雨もあれば雪もあり、霧も氷も・・・地球上の自然現象のほぼ全てが暮らしの身近に、ちょうどよい状態で存在していることになります。

こんなに自然現象に恵まれているのだから、もっと自然を暮らしのなかに取り込めば、毎日の暮らしを楽しく快適にできるのではないでしょうか。

私が設計のテーマにしている「呼吸する住まい」とは自然素材を使うことにより、住まいそのものが自然の状態で呼吸するということだけでなく、光や風、雨や雪といった自然現象が、毎日の暮らしに身近に感じられる住まいを意味しています。

その仕掛けとしてよく取り入れるのが中庭や坪庭、デッキテラスです。例えば、家族みんなが集まるリビングルームに接するように中庭を設け、木のデッキを張ります。中央にヒメシャラやヤマボウシなどの落葉樹を1本。春、日差しがだんだん暖かくなると、木の芽が膨らんできます。夏には木陰に椅子を出して好きな本を読んだり、秋にはススキと団子で月見もできます。冬は枯れ枝に雪が積もり、ちらちら舞う雪をみながら雪見酒もいいだでしょう。

中庭にデッキを張って、床の高さを部屋とほぼ同じにすれば、外のリビングルームの感覚でアウトドアが楽しめます。近所の視線を気にすることもないので、中庭に面する窓にはカーテンもいりません。大きなガラスで住まいの中に光と風をいっぱい取り込むこともできます。

小さな面積の住まいでも中庭を計画することは可能です。最近では16坪の住まいの真ん中に6畳分の中庭を計画したこともあります。この6畳分の中庭のお陰で、この小さな住まいには光と風が溢れ、ヤマボウシの葉こぼれの光を楽しみながら1日中家にいても飽きることがありません。中庭を計画することで、季節の移り変わり、雨や雪、日の光、風の流れをいつも身近に感じながら暮らすことができます。お酒好きのお父さんには何よりの酒の肴のはずです。いつもは自分の部屋でテレビや音楽に夢中の子供たちもリビングに出てきて、お父さんと一緒に雪景色を眺めるかも知れません。

雨や雪が落ちてくる屋根なしの一見無駄なスペースの中庭ですが考えようによっては家族の心を温めてくれるかけがえのない空間になるような気がしています。


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新堀HOUSE(埼玉県日高市)の中庭
平屋の住まいの真ん中に8畳大のデッキを張った中庭があります。
ひめしゃらを植えて季節の移り変わりを暮らしの身近かで楽しむことができます。
by kokyu-ie | 2009-06-01 14:28 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(2)
見直しの住居学(その3)
新しい続き間のすすめ
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小林HOUSE(東京都練馬区)のリビングと和室。和室は寝室として使っている。朝起きて布団を押入に入れて掃き清め、障子を壁に引き込むと、リビングの続き間として多目的に利用できる。

昔の住まいでは、続き間といって和室2間を連続して配置して、祝事や法事など、来客の多いときに仕切りの建具を取り払い大きなワンルームとして使うということがよく行われていました。

しかし現在では、祝事にしても仏事にしても、町の専門の施設を利用して簡単にできるようになっています。だから多人数の来客に備えて続き間をつくる必要はないようです。もっと積極的にこの続き間の良さを生かす工夫があってもよいと思っています。

たとえば、和と洋の続き間。上の写真の例のように、家族が毎日使うリビングに続けて畳のスペースを用意し、障子などで仕切るようにすます。障子は引き込みにして、使わないときは壁の中に納めておくようにすます。

こうすると障子の出し入れひとつで、リビング全体を広くも狭くも使うことができます。不意のお客様にも柔軟に対応できるだけでなく、住まいの雰囲気を和と洋に変えて楽しむこともできます。

畳のほうの部屋の床を少し上げて、そこを腰掛け替わりにするもよし、写真の例のように引き出し収納にして畳下を有効利用することもできます。堀りこたつやちょっとした床柱風の柱を計画したりすれば、落ち着いた雰囲気の和室兼客間にもなります。

タテの続き間というケースもあります。敷地が狭くて限られたスペースで住宅を計画する場合に、住まいに光や風を取り入れたり、空間をのびやかに演出する一つの方法として吹き抜けをよく計画します。この吹き抜けは、考えようによってはタテの続き間と言えます。

玄関と2階廊下、居間と2階の階段ホール、リビングと書斎や趣味の部屋、子供室と屋根裏部屋などを各々の視線がまじわるように計画すれば視覚的なタテの続き間となり、住まいの中にゆとりが生まれます。上下の階が空間的に結ばれることにより風通しのよい明るい住まいにもなります。

さらに、外部との続き間も考えられます。リビングの外に木の板でデッキをつくり、外のリビングのように計画すれば、休日のブランチの場所になるし、日曜大工も楽しくできます。子供たちの花火やプール遊びの場にもなります。

この場合大切なのはリビングとデッキの床の高さを同じにすることです。こうすると内のリビング外のリビングという続き間の良さが生きてきます。さらにデッキのスペースを外壁で囲み込んだり、植栽を施したり、バーベキューのコーナーを作ったりすれば工夫次第で、楽しい夢のある続き間になるはずです。

昔の続き間のよい点を積極的に採り入れて現代の新しい続き間を工夫すると住まいはもっと楽しくなると思います。


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栗本HOUSE(東京都渋谷区)のリビングとロフト。ロフトはパソコンコーナーになっていて、リビングを見ながら作業ができます。上と下のタテの続き間の例です。











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斎藤HOUSE(東京都目黒区)のリビングとデッキテラス。木製のガラス戸を引き込むと外のテラスと内のリビングが一体の空間として利用できます。これからの季節は工夫次第でアウトドアリビングとして楽しく使えます。内と外の続き間の例です。
by kokyu-ie | 2009-05-11 12:07 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学(その4)
ファジイな和室のすすめ
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秋田HOUSE(東京都八王子市)のリビング。縁無しの半畳畳をフローリングと高さをそろえて落とし込んでいます。畳表の目を互い違いにして市松模様にしています。

現在では、和室を計画することは残念ながら少なくなってしまいましたが、和室には洋室にない使い勝手のよさがあります。ベッドを置いた洋室は寝室という用途に限られてしいますが、和室の場合は、布団を押し入れにしまい、掃除機をかければ、朝食の場や茶の間に変わり、お客様を通すこともできます。ひとつの部屋に何とおりもの使い方があるという点で、和室には洋室にない「融通性」があります。

昔からの日本の和室の使い勝手のよさをもう一度見直す必要がありそうです。和室といっても、決まりきった化粧柱に鴨居、長押、竿縁天井といった和室本来の意匠にこだわることはありません。現代的に割り切って、畳敷きのファジーなスペースを計画すると考えれば、使い方も住まい方ももっと楽しくなるはずです。

たとえば、畳のリビングもあります。リビングといえばフローリングと決まっているわけではありません。最近の若い建築主で畳の好きな人がいて、リビングダイニングを12畳の畳敷きにしました。大きな掘りこたつを真ん中に設置して、冬も夏もこの掘りこたつを中心にして生活しています。

お客様が何人きても、座布団さえ用意すればそれで済みます。さらに畳に座って目線が低く暮らせるので、12畳の部屋がそれ以上に広く感じるメリットもあります。天井も実際よりも高く見えます。床暖房をしなくても暖かく過ごせます。畳のリビングはこれからの小さな住まいにはおすすめだと思います。

若い人の住まいでは縁のない畳もよく使います。リビングのコーナーに畳のスペースを計画するような場合は縁なしの半畳サイズの畳を使うと和風になりすぎず、洋風のリビングに感じよく馴染むようです。4畳半で9枚の畳になるので、コストはちょっと上がりますが畳表の目を互い違いになるように敷き込むと市松模様のとてもおしゃれな畳スペースになります。

寝室を和室にするケースも最近は多くなっています。特に若い建築主の場合に多いのは、布団の上げ下ろしが苦にならない年齢なのと、普段から上げ下ろしで体を使っていれば、腰の運動にもなって高齢化対策にもなるとの考えもあるようです。こういう場合は和室というよりも、フローリングの替わりに畳を敷いた部屋という感じが強く、布団をしまう押入は計画しますが化粧柱や鴨居はつくりません。昼間はお花の稽古に使ったり、冬はこたつを出してお客様をもてなしたり、子供たちが友達を連れて来たときは臨時の遊び部屋になったりしています。

畳敷きのファジーな部屋、これからの住まいには魅力ある空間だと思います。



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松本HOUSE(東京都世田谷区)の畳のリビング。座って低く暮らせるので、天井が実際以上に高く感じられます。堀こたつは夏は堀座卓として使うので、1年中使っています。



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西HOUSE(埼玉県狭山市)の茶の間。一段上がった畳の下は収納になっています。化粧柱も鴨居も付けていませんので、和室というより、畳コーナーです。天井は地元の飯能西川材の杉です。照明のカバーも杉で制作しています。




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by kokyu-ie | 2009-04-14 15:58 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(4)
見直しの住居学(その5)
リビングは白熱灯
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西HOUSE(埼玉県狭山市)のリビング。イサム・ノグチの和紙と竹ひごでデザインされた提灯のようなペンダントと白熱灯のブラケットを使っています。それぞれ、調光スイッチを付けて、明るさを調節できるようになっています。

住まいのあかりは、青白い光の蛍光灯よりも、あかあかとした光の白熱灯の方がふさわしいと思っています。

確かに、蛍光灯は非常に優れた照明器具で、白熱灯と違って熱をもたないので、大切な電力資源を無駄な熱に浪費することもありません。電気代もその分安くつきます。でも心理的な面で、温かさを欠くように思っています。蛍光灯の光からは、どうしても昼間の仕事を連想してしまうのです。蛍光灯は家族の集まるリビングや食事の場のあかりには適さないのではないでしょうか。

昔は囲炉裏や暖炉の回りに家族みんなが背を丸くして集まり仲良く暮らしていました。白熱灯の赤い光はそんな家族の集まりを自然に連想させてくれます。

彫刻家のイサム・ノグチが40年くらい前にデザインした、竹と和紙で構成された照明器具があります。いまでもヤマギワから発売されていますから、使っている人もいるかも知れません。この「AKARI」シリーズという照明器具が、40年近くにわたって世界中で愛用されているのは、家族の集う囲炉裏のようなあたたかなあかりとしてデザインされているからだろうと思います。

蛍光灯の光の方が部屋が明るくていいので、リビングやダイニングも全て蛍光灯にしたいという建築主さんもときにはいます。確かに明るくはなるだろうが、そもそも夜の住まいをそんなに明るくする必要があるのだろうか。光にも1日のサイクルがあります。人の方も適度にそのサイクルに合わせた方が心地よいのでないでしょうか。

昼は太陽、夜は月と星の明かりが自然と思えば、夜の明かりはやっぱり白熱灯の赤い光がふさわしいように思っています。読書や新聞など読みものにもっと光が必要なときには、蛍光灯の手元灯を使えばいいのです。

数年前から、蛍光灯でも白熱灯の色をした「電球色」の製品が各メーカーで発売されるようになりました。蛍光灯の消費電力の少なさと白熱灯のあたたかさ、それぞれの長所を合わせもつ製品として開発したものが市場に多く出回るようになっています。またごく最近ではLEDの照明器具も「電球色」の製品が出回り初めています。ともに価格はまだ高いのですが、適材適所を考えながら計画に取り込んでいこうと思っています。

以前から設計打ち合わせのときに、明かりは白熱灯にとすすめていましたが、建築主さんから「電気代が...」「省エネを考えると蛍光灯の方が...」などと言われると返す言葉がなくて困っていました。新しい電球色の蛍光灯やLED照明のおかげで、消費電力を気にしないで建築主さんに進めることができるようになりました。電球色の蛍光灯やLED照明はこれからの省エネルギーの住まいの必需品になると思います。

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by kokyu-ie | 2009-03-21 10:56 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学(その6)
子供室を考える01
住まいを計画するとき、必ずといっていいほど子供室がほしいという要望があります。それも4畳半では狭いので、せめて最低6畳くらいはほしい。男2人、女1人なので3室は必ず計画してほしい.......。40坪程度の住まいに6畳を3室とると、収納をいれれば合計10坪。なんと4分の1が子供室ということになってしまいます。そもそも、子供室なんていらないのではないでしょうか。子供に必要なのは勉強部屋、それも勉強に集中できるように最低限の広さ、3畳〜4畳もあれば十分なのではと思います。位置は、頭寒足熱を考慮するなら北側がベストです。机と本棚とベッドと洋服収納を入れたらもう満杯。勉強と寝るとき以外は使わない。そうした状況にしておけば、子供は自然に部屋を抜け出して、勉強の気分転換に家族のいる居間にやってきます。ただし、この場合の居間は目一杯ひろくて、天井が高かったり、中庭があったり、大きなテーブルがあったり、パソコンコーナーがあったりと、子供にとっても快適な空間でなければならない。家族みんなの集まる居間は少し贅沢をして、気持ちのよい楽しい空間にする。子供の勉強部屋は、勉強だけに集中できるように、最低限の広さで勉強最優先の環境にする。もちろん、テレビや電話はなしである。(続きは明日)

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庄司HOUSE(横浜市青葉区)の子供室。約4畳の大きさですが、机や本棚、収納などを作りつけにしていますので、勉強部屋としては十分なスペースになっています。出窓なども計画すると小さな部屋には有効です。屋根なりの高い勾配天井にしていますので、狭さは全く感じられません。

















d0039753_1025511.jpg野村HOUSE(府中市)の畳の子供室です。ちょうど4畳ですが、本棚や布団収納なども計画してあります。畳の子供室は珍しいかも知れませんが、使い方ひとつでとても楽しい部屋になり、使い勝手もいいと思います。壁についているのは扇風機です。








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by kokyu-ie | 2009-02-21 10:40 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
見直しの住居学(その7)
子供室を考える02
小さな勉強室の近くにファミリールームというスペースを計画することもあります。勉強室はそれぞれ4畳くらいのスペースしかないのだがそのかわり、廊下などにちょっと広い共有コーナーみたいな場所があります。このコーナーには作りつけの大きな机(3人くらい並んで座れるように長い)やパソコンのスペース、本棚や気持ちよく座れるゆったり椅子、テレビやインターネット用の電話コンセントなども用意します。このファミリールームを使うのは子供たちだけでなく、お父さんが書斎かわりに使う場合もあります。家族のメモを貼るボードなどもあります。こうなると、住まいの中の情報センターのようなものであり、家族の工夫しだいでいろいろな楽しみ方ができる空間になります。最近の設計例でもいろいろな形でこのファミリールームが実現しています。ファミリールームやファミリーコーナーはこれからの住まいの楽しい選択枝になりそうな気がしています。
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小林HOUSE(練馬区)の勉強スペースです。子供室前の廊下のところにあります。子供たち3人のための大きな机と本棚があり、バルコニーへも出られるようになっています。子供たちの共有の勉強スペースになっていて、お姉さんが妹さんに勉強を教えてくれます。


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西村HOUSE(日野市)のファミリースペースです。吹き抜けのリビングに面して大きな机がL字型に配置されています。お父さんの書斎も兼ねていますので、パソコンなどのLAN配線などもしてあります。本棚なども作りつけにしています。子供たちが成長するにつれて楽しい使い方を工夫できる場所になっています。
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阿久津HOUSE(北区)のファミリールームです。小さな畳コーナーを計画して大人も子供も楽しく使えるファミリールームになっています。

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by kokyu-ie | 2009-02-02 08:55 | 4限目(見直しの住居学) | Comments(0)
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光設計 栗原守 03-3466-0761
光設計の呼吸する住まい
東京都世田谷区北沢4-9-18-101
TEL 03-3466-0761
代表者:栗原 守

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